ザ☆2057年への道

田村の今がわかるスタイリッシュ&エネルギッシュBLOG

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「恣意的」の恣意的な解釈はやめて〜(^_^;)

第35回 平成29年(2017年)1月24日(火)

 昨年の11月のツイッターにこんな投稿がありました。三省堂国語辞典編集委員の飯間浩明さんの投稿です。

 

 

 

 私はこの画像に書かれていることを読んで、ビックリしたんです!

 

 「恣意的」という言葉が、「勝手気まま」という意味で使うのは誤用である、という言説が出回っていることも驚いたのですが、「偶然的、ランダム」という解釈があり、それも間違いではない、ということが書いてあることにも、ビックリしたんです。

 

 まあ、言葉の使い方は、時代によって変わっていくものだし、その時代の多くの人にしっくりくるんなら、どんなに理詰めで反論したところで、誤用・誤解釈が定着していくのは仕方ないことだと思います。

 

 でも、さすがに「恣意的」を「勝手気まま」な意味で使って、それが誤用だと指摘されたら、「ハァ〜???」って言いたくなっちゃいます。

 

 この投稿に対するリツイートは今日現在で1万5000件を超え、コメントも多数寄せられています。

 

 コメントに対する飯間さんの解説も読んだのですが、ちょっと高度すぎて、私には理解できない部分がありました。もちろん、飯間さんは、「勝手気まま」は誤用ではない、というご指摘をされています。

 

 でも、画像の解説にある「ことばの意味と発音は恣意的に(=偶然的に)結びついている」という使い方、ホントにあるんでしょうかね〜(^_^;) 私は今まで、「偶然的に」という意味で「恣意的」という言葉を使ったことも、見たこともないんです。

 

 たしかに、ちょっと賢そうな、カッコイイ表現ですが、私のような無学な者には「ことばの意味と発音は偶然的に結びついている」か「ことばの意味と発音の結びつきには必然性はない」とか、そういう風に言って欲しいです(*^_^*)

 

 「恣意的」の「恣」という字は、「ほしいままにする」と読むことは昔から知っていました。高校の時の漢文の授業で出てきたからです。

 

 だから、私は「恣意的」というのは、「自分勝手な」とか「自己満足的な」という意味だとばかり思ってました。どうやったら「偶然的、ランダム」という解釈が生まれるのか、いまだに理解できていません(^_^;)

 

 少なくとも、「勝手気ままな」という解釈が誤用である、という言説が出回るのは、日本人の漢字力が落ちているのかな〜、と思ってます。「恣」を「ほしいままにする」と読むことがわかっていれば、そういう間違いはしようがないと思いますので。

 

 たとえば、誤用としてよく取り上げられる、「すべからく」という言葉。

 

 本当の意味は、「当然〜」「必ずそうでなければならない〜」ということです。

 

 でも、最近は、「すべて」という語感に近いからか、「どんなこともすべて」「あまねく」「おしなべて」といった意味で使う方がいらっしゃるようなんです。

 

 漢文を勉強した方は、「すべからく」と聞けば「須」という文字が頭に浮かぶと思います。

 

 漢文には「再読文字」というものがあって、たとえば「未」だったら「いまだ〜せず」、「将」なら「まさに〜せんとす」、「須」なら「すべからく〜すべし」と訓読することは、みんな知っていることなんです。

 

 「必須事項」という言葉からもわかるように、「須」には「必ずしなければならない」という意味があることがわかりますので、「すべからく」が「全部」という意味で誤用することは起き得ないんです。

 

 現代の日本人にとって、「漢字の教養」とは、難しい漢字が間違いなく書けるかとか難読漢字が読めるか、ということに重きが置かれていますよね〜。その手の本はよく売れてますし、テレビのクイズ問題も難しい漢字の読みを問うものが多いです。

 

 でも、漢字の本質的な意味や成り立ちはそんな重視されなくなって、もはや漢字オタクのうざいトリビア的扱いになっています。

 

 やはり、これは漢文教育が軽視されてきている影響ではないかと思ってます。国語教育で、漢文に裂かれる時間は多くないし、大学入試の科目でも、全く出題されないか、出ても全体の点数には大きく影響しないので、漢文の知識は国民の教養として必須のものではなくなってるのかもしれません。

 

 もし、中国が世界を席巻し、中国語が世界言語になったら漢字の本質的な知識があったほうが有利だと思いますが、少なくとも今世紀中は英語の世界言語の地位は変わらないと思いますので、漢文なんかに時間を割くより、英語の学習をした方がいい、という考え方があるのなら、それはそれでいいかな〜、とは思っているんですがね〜(^o^)